2018 第2回発表会 白鳥の湖 全幕

【プロローグ】

森に潜むフクロウの姿をした邪悪な悪魔ロットバルト。かつて森の精霊は森の秩序を守るため、悪魔の力を聖なる岩に封じ込めた。

ロットバルトはその岩に剣を突き立て封印を解くと、森を支配し始めた。再び邪悪な空気が森を包み込む。

無垢な乙女王女オデットに、ロットバルトの呪いが降りかかる。純真な彼女に悪意を抱いたロットバルトは、彼女を森へと導く。

ロットバルトの罠とも知らず、森の中で花を摘んでいるオデット。徐々に深まる闇。そこへロットバルトが現れ、大きな翼で彼女を捕えると、オデットは美しい娘から1羽の白鳥に変えられてしまう。

 

【第1幕】

王子ジークフリードの誕生日。城から少し離れた庭園では、道化や王子の友人たちによる祝いの宴が華やかに開かれている。

母である王妃から贈り物の弓矢をもらい、王子の喜びは頂点に。しかし、王妃から翌日の舞踏会で花嫁を選ぶように告げられると、王子の表情は曇る。

まだ結婚したくない王子は一時物思いに沈むが、宴が果て、夕暮れの空を白鳥の群れが飛んでゆくのを見て、気を取り直し、弓を手に友人と湖畔へ向かう。

 

【第2幕】

静かな湖のほとり。

白鳥を追ってやってきた王子たちを、ロットバルトは密かに監視している。白鳥の群れは、オデット同様に姿を変えられた侍女たちである。

不思議な気配を感じ、弓を構える王子。そこへ現れる1羽の白鳥が、人間の姿に変身するのを見て驚く。人間の姿に戻ったのは、王女オデットだった。

美しさと不思議さに心を打たれた王子は、思わず彼女の前に進み出る。初めは王子に怯えていたオデットだが、王子の誠実な態度に心を開き、自分の身の上を語り始める。

彼女はロットバルトの呪いによって白鳥に姿を変えられ、夜の間だけ人間の姿に戻ることができる。今まで誰にも愛を誓ったことのない青年の真の愛だけが、呪いの剣を抜き彼女たちを救えるのだと説明する。

王子はすっかりオデットに心を奪われ、愛と忠誠を誓う。

 

【第3幕】

王宮の舞踏会。王子は、花嫁を選ばなければならないが、オデットとの約束を果たすため誰も選ぼうとしない。

そこへロットバルトがオデットそっくりの自分の娘オディールを連れて現れる。世界各国の踊りが繰り広げられる中、王子はオディールをオデットだと思い込み、彼女を花嫁として選ぶと宣言する。

オディールへの愛を誓うと、ロットバルトは勝ち誇り、窓辺にオデットの幻影を見せる。欺かれたと知った王子は、絶望しオデットのもとへと急ぐ。

 

【第4幕】

夜の湖のほとり。オデットたちが悲嘆にくれている。

王子は、オデットに許しを請うため湖にやってくる。真の愛を誓う王子。そこへ現れたロットバルトは、恋人たちを滅ぼそうとする。

二人は悪魔に屈しないことを表明すると、それを阻むように、王子に死の呪いを撃つロットバルト。愛を誓った王子を守るため犠牲となったオデット。

怒りと悲しみに震える王子は、呪いの剣を抜きとり、最後の戦いを挑む。

ロットバルトを倒し、少女の姿へと戻るオデットと侍女たち。深い愛で結ばれる。